肩のトリガーポイント体操(TP体操)

 

【くびすぼめ体操】
僧帽筋の緊張を取り、肩こりを軽くする。

 さて、次はお待ちかねの肩こりに良く効くTP体操です。
 皆さんが良くご存知の肩の緊張を取る体操と似ていますが、その効果は全く異なります。
 もちろんTP体操の方が肩の筋肉がよく緩み、上手に出来るようになると、肩の筋肉がふにゃふにゃに柔らかくなります。
 この体操は効果が大きい分、実施方法を間違えると副作用が出る可能性がありますので、記載内容を良くお読みいただき、間違いのないよう行なって下さい。

 

《実施方法》
①立位又は座位で、うでを体の横にぶらりと垂らし、手をほんの軽く握ります。
②その姿勢で肘の関節を体の横で90度曲げます。
③駆けっこのポーズになったと思いますが、その姿勢で両方の肘を同時に後の上方へゆっくりと上げていきます。
④すると両肩が上方に上がり、自然と首をすぼめた形が出来上がります。最後の方で首をギューッとちじめて下さい。この時首は真っすぐになったまま動かさないよう注意して下さい。首を前後に急速に動かすと寝違いのような状態になる場合があります。

⑤くびをギュッとすぼめた状態から、肩と肘を元の位置にゆっくりと戻します。
⑥ここで②~⑤を数回繰り返します。
⑦今度は②~⑤を力を入れず、軽くリズミカルに数回、疲れない範囲で繰り返します。この際⑤の肩と肘を戻す際には、軽快に元に戻します。肘が真下にストンと落ちないよう、弧を描くように下方から前方に向かって、円運動を行いながら下がって行くようにします。


 如何でしょうか。文章で書くと何だか難しい体操のようですが、実際に行なってみると、とても簡単に出来ると思います。
 この体操を終えてから肩の上部、首の付け根の部分を触ってみて下さい。
 上手く体操が出来ると硬かった肩の筋肉、僧帽筋の上の部分が、とっても柔らかくなっているのが分かると思います。

『ここでご紹介するTP体操は比較的安全なものを選んでおりますが、本来指導者のもとで実際の指導をお受けになられた後に行なって頂くことを基本としております。上記の内容を実施される場合は、《実施方法》及び「実施における注意事項」をよくお読みの上、あくまでもご自身の責任において実施して下さい。万一事故が発生いたしましても当方では責任はとれませんのでご注意ください。また、痛みが発生するような方法では、絶対に行なわないようお願いいたします。』