トリガーポイント体操(TP体操)開発の経緯

 

 筋肉は通常、過度な運動により疲労し、硬くなることは皆さん存知だとおもいます。

 

 しかしながら、適度なスポーツを行なうことにより、かえって疲労感が減少することを体験している方も、居られるのではないでしょうか。

 

 私は若いころから体を動かすことが苦手で、小・中学校のときも体育の授業は大嫌いでした。

 

 体育の成績が悪いというわけではなかったのですが、体重が重かったせいでしょうか、終わったあとの疲労感が強くどうしてもスポーツが好きになれませんでした。

 

 こうした経験が子供のころにあったものですから、運動すると必ず体はそれなりに疲労するものだと長い間確信しておりました。

 

 又これらのことは、プロのスポーツマンが練習後に、トレーナーによるマッサージを受けて、体調を管理することからも明らかだと思っていました。

 

 このように考えていた私がTP体操を開発した経緯について、少しお話したいと思います。

 

 職業柄ということもあると思いますが、このような筋金いりの運動嫌いのため、私の体は頚肩腰など体全体が非常に硬く、体じゅうの筋肉が悲鳴を上げているような状態でした。

 

 これではいけないと思い、ウォーキングを始めることになったのですが、普段からの運動不足のため、足腰の痛みは益々酷くなり、フクラハギやスネの部分もパンパンに硬くなりました。

 

 そこでなんとか効率良く楽に歩くことができないものかと、必要に迫られて研究を始めました。そして、色々な歩行法の研究を進めていくと、ある事実に気がついたのです。

 

 今までは、少し歩いただけで足がパンパンになりフーフー息を切らしていたのが、ある日、いつも力を入れて歩いていた足の部分の力を抜いて1キロほど家の周りを歩いてみました。

 

 すると、いつも重い足が非常に軽くなり、そのまま5キロほど歩いたと思いますが、その後、家に戻ってみると、なんと脚全体がふにゃふにゃになっているではありませんか。

 

  そして、ぜんぜん疲労感がなく、体全体が非常に爽やかで、この状態はいったい何なのかと驚いたことがありました。

 

 この経験が基で筋肉を上手く使い運動すると、マッサージを行なったあとのように筋肉がふにゃふにゃに柔らかくなることを知りました。

 

 それから、さらに研究を進め、体に負荷の掛からない手軽な運動により血液やリンパの循環を改善し、短期間で筋肉をふにゃふにゃに柔らかくする方法を開発いたしました。