トリガーポイント体操の実施における6つの原則

 

Ⅰ.収縮と弛緩の原則
 筋の収縮と弛緩を交互に繰り返すことにより、筋ポンプ作用を活性化します。

 

Ⅱ.個別化の原則
 肩のこり、腰の痛みなど困っている症状は各人で異なります。

 また、トラブルを起こしている筋肉も様々です。

 そのため、実施するTP体操についても、各人に応じたものを行なう必要があります。

 

Ⅲ.漸進性の原則
 筋肉が硬い人が、動きの大きい体操を急に実施すると、筋や関節に傷害が発生する恐れがあります。

 したがって体操を行なう場合は、必ず「小さな動き⇒大きな動き」及び「ゆっくりした動き⇒早い動き」になるよう漸進的に実施する必要があります。

 いきなり大きくて早い動きは行なわないよう注意して下さい。

 
Ⅳ.意識化の原則
 収縮させている筋及び筋群のイメージを意識しながら行ないます。

 少なくとも、どのあたりの筋肉を収縮・弛緩させているのかを大雑把にでも理解していると、体操の効果は一段と高まります。

 

Ⅴ.継続の原則
 体操の効果は1回の実施で永続するものではありません。

 効果の持続のためには、一日3回で毎日行うことが理想ですが、少なくとも一日1回で週2~3日以上の実施が必要です。

 一般的には、毎日行なう運動の効果を10とすると、2日に1回の場合は10の効果、5日に1回では5の効果で、2週間に1回では効果なしと言われています。

 

Ⅵ.全体性の原則
 症状に応じた個別の体操も重要ですが、全身の血液循環を改善するためには、ウォーキングなどの全身運動を行なう必要があります。